Instagramをうまく使うために、「どんな人に向けて発信するか」を決める。実際のデータを使いながら、より多くの人に見てもらえるように工夫する方法を学ぶ。


カリキュラムの流れ

このカリキュラムでは、5つのステップを通してターゲットを決め、ペルソナを作成する。

  1. 市場調査をする(データを集める)
  2. ペルソナを作る(ターゲットをはっきりさせる)
  3. 投稿しながらデータを集める(試して確認する)
  4. ターゲットを見直す(データをもとに修正)
  5. ワークシートと課題で実践する

ステップ1:市場調査をする(データを集める)

【目標】
・発信する相手を想像だけで決めず、実際にいる人を調べる。
・Instagramのデータや他のアカウントの動きを見て、ターゲットの特徴をつかむ。

【やること】

  1. Instagramのインサイト(データ)を見て、フォロワーの年齢・性別・住んでいる地域を確認する。
  2. 人気アカウントのフォロワーを観察し、どんな投稿に反応しているかを調べる。
  3. SNSやGoogleトレンドをチェックし、どんな話題が注目されているかを知る。
  4. フォロワーや身近な人にアンケートを取って、どんな情報を求めているのか聞く。

【結果として作るもの】

  • 自分のフォロワーの特徴をまとめる。
    • 例:フォロワーの多くが10代の学生で、放課後や夜にアクティブ。
    • 例:フォロワーの関心が美容やファッションに集中しており、スキンケアの投稿が特に人気。
  • 競合アカウントのフォロワー層や投稿の特徴を整理する。
    • 例:競合Aはリール動画をメインにしているが、自分のアカウントは画像と文章中心。
    • 例:競合Bは流行のトピックを活用しており、自分のアカウントは基礎知識に重点を置いている。
    • 例:競合Cはフォロワーとの交流が活発で、質問募集を定期的に行いエンゲージメントを高めている。
  • 人気のある話題をリストアップする。
    • 例:春の新作コスメのレビューが注目されている。
    • 例:勉強方法やノートの取り方を紹介する投稿が学生に人気。
    • 例:最新のダイエット法(○○チャレンジ)が話題になっている。

ステップ2:ペルソナを作る(ターゲットをはっきりさせる)

【目標】
・市場調査をもとに、発信する相手をイメージする。
・「誰にでも向けた発信」ではなく、「特定の人に刺さる発信」にする。

【やること】

  1. 年齢・性別・興味・悩みを整理する。
  2. ペルソナを作成し、その人が知りたい情報や解決したい悩みをリストアップする。
  3. そのペルソナに向けて、どんな投稿をすればいいか考える。

【結果として作るもの】

  • ペルソナのリスト
    • 例①:15歳女子、高校生、韓国ファッションとコスメに興味があり、放課後に友達とショッピングを楽しむ。
    • 例②:22歳女性、大学生、SNSで最新のトレンドをチェックし、週末にカフェ巡りをするのが趣味。
    • 例③:18歳男子、スポーツ好き、ストリートファッションに興味があり、スニーカーやブランドアイテムの情報を探している。
  • そのペルソナが求める情報リスト
    • 例①:韓国アイドルのメイク方法、新作コスメのレビュー、人気ブランドのファッション情報。
    • 例②:インスタ映えするカフェ、大学生向けのトレンドファッション、プチプラコスメの使い方。
    • 例③:最新スニーカーの発売情報、ストリート系ファッションのコーディネート例、スポーツブランドの新作アイテム。
  • 投稿のテーマ案
    • 例①:韓国コスメの使い方講座、アイドル風メイクの再現、韓国ブランドの最新ファッションアイテム紹介。
    • 例②:おしゃれなカフェ紹介、流行りのヘアアレンジ方法、低コストで楽しめるファッションコーデ。
    • 例③:スニーカーコレクション紹介、スポーツブランド別コーディネート、話題のストリートファッションスタイル解説。

ステップ3:投稿しながらデータを集める(試して確認する)

【目標】
・実際に投稿して、ペルソナが正しいかどうか確かめる。
・どんな投稿が人気になるか、データを集める。

【やること】

  1. ペルソナ向けに5〜10投稿を作成して投稿する。
  2. どの投稿がよく見られたか、いいねやコメントの数を確認する。
  3. コメントやDMをチェックし、フォロワーがどんなことに興味を持っているか探る。

【結果として作るもの】

  • 投稿のデータ分析(どの投稿が人気だったか)
    • 例:スキンケア商品レビューの投稿が、他の投稿よりも「いいね」が2倍多かった。
    • 例:夜20時に投稿した内容は、昼12時の投稿より保存数が30%多かった。
    • 例:質問を交えた投稿の方が、コメント数が増えやすい傾向があった。
  • コメントやDMからわかるターゲットの興味
    • 例:「このコスメ、どこで買えますか?」という質問が多く寄せられた。
    • 例:「もっと初心者向けのメイク方法を知りたい」といったDMが複数届いた。
    • 例:「おすすめのスキンケアの使い方を教えてほしい」というリクエストが増えた。
  • 競合アカウントとの違いを整理
    • 例:競合Aはリール動画を多用し、視聴回数が伸びているが、自分のアカウントは静止画投稿が中心。
    • 例:競合Bはフォロワーとの交流(ストーリーのアンケート活用)が多く、エンゲージメントが高い。
    • 例:競合Cは流行のトピックに素早く対応しており、フォロワーの伸びが速いが、自分のアカウントは安定したテーマを継続している。

ステップ4:ターゲットを見直す(データをもとに修正)

【目標】
・運用データをもとに、ターゲットをより正確にする。
・市場の変化に対応できるように、ターゲットを定期的に見直す。

【やること】

  1. 分析結果をもとにペルソナを修正する(最初の仮設定と比べてどう変わったか)。
  2. 人気の投稿とあまり反応がなかった投稿の違いを考える。
  3. フォロワーのコメントやDMを見直し、発信内容を調整する。
  4. 半年ごとにターゲットを見直し、最新の情報に対応できるようにする。

【結果として作るもの】

  • 修正したペルソナ(市場データを反映したターゲット像)
    • 例:当初は「20代女性向けのスキンケア情報」を発信していたが、実際のフォロワーは10代後半〜20代前半の学生が多く、コスメのレビューが好まれていると判明。
    • 例:筋トレ情報を提供していたが、30代男性だけでなく40代の健康志向の高い層にも関心があることがわかり、投稿内容を調整。
  • 投稿の方向性変更点(改善すべきポイントの整理)
    • 例:リール動画の再生数が伸びやすいので、静止画よりも動画投稿を増やす。
    • 例:投稿の文章が長すぎると保存率が下がるため、簡潔なキャプションに変更。
    • 例:ストーリーズでアンケート機能を活用し、フォロワーの意見を取り入れる。
  • ターゲットの変化メモ(運用開始時との違いをまとめる)
    • 例:開始当初は「カフェ好きの20代女性」を想定していたが、実際には「カフェ巡りを楽しむ30代男女」が多かったため、投稿の方向性を調整。
    • 例:フォロワーの地域が都心部中心だったが、地方のフォロワーも増えてきたため、全国的に共通する話題を意識するようになった。

ステップ5:ワークシートと課題で実践する

【目標】
・ワークシートを使って、自分のターゲットをはっきりさせる。
・課題をこなしながら、実際にターゲット設定を練習する。

【やること】

  1. ターゲット設定ワークシートを埋める
  2. ターゲットに合った投稿を3つ考える
  3. ターゲットの反応を分析する

【ワークシートの内容】

項目記入例
フォロワーの年齢層18〜24歳
フォロワーの性別女性が70%
興味・関心美容、ファッション、スキンケア

【課題】

  1. ペルソナを作成し、3つの特徴をリストアップする。
  2. ペルソナに合った投稿を1つ作り、実際に投稿する。
  3. 投稿の結果を分析し、次の改善策を考える。

まとめ:ワークシートと課題で実践的にターゲットを決める

このカリキュラムでは、学ぶだけでなく実際に手を動かしながらターゲット設定を深める。

  • ワークシートを使ってターゲットを整理し、具体的にイメージする。
  • 実際に投稿して、ターゲットの反応をデータで確認する。
  • 課題を通じて、ターゲットに合った発信方法を試しながら改善する。

この方法を実践すれば、「想像のターゲット」ではなく、「実際に反応してくれるターゲット」に向けた発信ができるようになります!

Instagramの運用は、ターゲットをしっかり決めることで、もっと楽しく、もっと効果的になります。最初は思い通りにいかないこともあるかもしれませんが、試行錯誤を続けることで、あなたにぴったりのフォロワーとつながることができます。

焦らず、自分のペースで進めていきましょう。小さな成果を積み重ねることで、必ず大きな成長につながります。自分らしい発信を大切にしながら、楽しんで運用していってください!

あなたのInstagramが、たくさんの人に届き、素敵なつながりを生むことを応援しています