そもそも「マインドセット」とは?

マインドセットとは、物事に対する考え方や価値観、行動の基盤となる思考の枠組みを指します。WEBマーケティングにおいては、データに基づいて判断し、変化を恐れず、改善し続ける姿勢が求められます。

WEBマーケティングは感覚や勘ではなく、数値を根拠にした意思決定が重要です。データを分析し、客観的に判断することで、効果的な施策を打ち出せます。

主なデータの例

  • アクセス解析データ
    • ページビュー(PV)→ ホームページ等のページが閲覧された回数
    • ユーザー数(UU)→ 訪問したユーザーの数(重複なし)
    • 滞在時間→ ユーザーがページに留まった時間
    • 直帰率→ 1ページだけ見てサイトを離れた割合
  • 広告関連の数値
    • クリック率(CTR)→ 広告やリンクのクリック率
    • コンバージョン率(CVR)→ 目標達成(購入・問い合わせ)した割合
    • 顧客獲得単価(CPA)→ 1人の顧客獲得にかかったコスト
    • 広告費用対効果(ROAS)→ 広告費に対する売上の割合
  • SNSのパフォーマンス指標
    • フォロワー増加数→ SNSの新規フォロワー数
    • エンゲージメント率(いいね・コメント・シェア数)→ SNS投稿への反応の割合
    • 投稿のリーチ数→ 投稿を見たユーザーの数
  • 売上・成約関連
    • 売上金額→ 商品やサービスの総売上額
    • 成約率(問い合わせから契約に至る割合)→ 問い合わせから契約に至った割合
    • リピート率→ 再購入・再利用した顧客の割合

データに基づく意思決定のイメージ

WEB広告のバナーデザインの評価を例に、データに基づく意思決定のイメージをお伝えします。

グレー基調で女性のイメージ

データ

クリック数:100
クリック率:1%
コンバージョン率:10%
獲得数:10件

インスタ風カラーで猫のイメージ

データ

クリック数:1000
クリック率:10%
コンバージョン率:1%
獲得数:10件

上記2つのバナーを評価する場合、判断と意思決定はどのようにすることが最適でしょうか?
最終結果は両方とも「獲得10」と言うことで、成果は一緒です。ただし、どちらかを中止する判断が必要な場合はジャッジをしなければなりません。

獲得数が同じなので、結果としては「どちらでも良い」と言うことになりますが、どちらかに決めないといけない場合はどうするのが最適でしょうか?

評価ポイント

クリック率が1%と「ねこ」よりも低い→変更すればクリック率が改善する?
コンバージョンは10%と高い→真面目な雰囲気が内容と相性が良い?
評価:クリック率が改善すれば、獲得数も増やせる可能性がある。


改善案:色味を明るくしてみる。女性の写真を変えてみる。

評価ポイント

クリック率が10%とかなり高い→人気の猫画像でクリック数が増えている
コンバージョンは1%と低い→ページとの相性が悪い?猫に釣られているだけ?
評価:獲得数を増やすには、着地するホームページの改修が必要。

改善案:クリック率を活かすなら、着地ページの改修が発生する。

今回の場合、「コンバージョン率」の高い「グレーの女性バナー」の方が評価が高いと判断できると思います。
コンバージョン率が低い猫バナーは、猫が可愛いが故に無駄なアクセスを集めていると解釈が可能になります。
また、バナー改善の方がページ改善よりコストも安いので、今回はコンバージョン率の高さが判断基準の一つとなりました。

改善案:色味を明るくしてみる。女性の写真を変えてみる。

上記を参考に、改善したバナーは以下となります。

改善ポイント

猫バナーと色合いを合わせた。
同じモデルを起用した。
真面目な雰囲気はキープした。

双方の良いところを見定め、デザインに活かす判断が出来るかどうか?が重要。

WEBマーケティングの世界は、トレンドの変化が非常に早いです。過去に成功した手法が、半年後には通用しないこともあります。そのため、固定観念にとらわれず、柔軟に対応することが重要です。

変化に対応するためのポイント

  • 最新の業界トレンドを常にチェックする
  • 成功事例や競合の施策を研究する
  • 新しいツールやプラットフォームに積極的に触れる

参考になるWEBメディア

WEB担当者Forum

マーケジン

総務省

上記サイトは最新情報やデータを閲覧する際に有効となります。有効活用をしてください。

初心者がWEBマーケティングを始めると、数値の分析に苦手意識を持つことがあります。しかし、データは問題点を明確にし、改善へと導く貴重な情報です。感覚ではなく、数値をもとに施策を検討することが重要です。

数字を活用した改善例

  • 「アクセスは多いが、直帰率が高い」 → コンテンツやデザインを改善
  • 「広告のクリック率は高いが、CVRが低い」 → LPの改善やターゲットの見直し
  • 「SNSのエンゲージメントが低い」 → 投稿内容やタイミングを見直す

マーケティング施策は一度で成功することは稀です。小さな改善を積み重ねることで、効果を最大化できます。

PDCAサイクルの活用

  • Plan(計画): 目標を設定し、施策を立案
  • Do(実行): 計画に基づき施策を実行
  • Check(評価): データを分析し、成果を評価
  • Act(改善): 課題を洗い出し、次の施策に活かす

このサイクルを回し続けることで、施策の精度が向上し、成果を上げることができます。

WEBマーケティングでは、データを活用し、変化に適応しながら継続的に改善することが成功のカギです。感覚に頼らず、数値をもとに戦略を立てる姿勢を持ちましょう!